【和訳】Femininomenon - Chappell Roan
先日の記事でお伝えしたとおり、今記事よりチャペル・ローンのファーストアルバムThe Rise and Fall of a Midwest Princess (ダ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェストプリンセス)の曲を和訳していきます!
直訳すると「ミッドウェスト(アメリカ中西部)プリンセスの栄光と衰退」というタイトルになっており、実際に激しく踊れるポップミュージックや失恋や故郷に馳せる思いを描いた切ないナンバーも収録された、様々な表情が見られる一枚になっています
まずは一曲目より!
Femininomenon
フェミニノメノン
アーティスト
Chappel Roan
収録アルバム
Femininomenon (シングル)
The Rise and Fall of a Midwest Princess
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
[原文:太字、訳文:通常、セリフ:斜体]
Same old story, time again
昔からのよくある話
Got so close but then you lost it
もう少しだったのに逃しちゃったんでしょ
Should've listened to your friends
ちゃんと友だちの言うことを聞くべきだったよね
'Bout his girlfriend back in Boston
アイツにはボストンに彼女がいるって言われたとき
You sent him pictures and playlists and phone sex
彼に送った写真やプレイリストにフォンセックス
He disappeared from the second that you said
なのにあなたがこう言った瞬間彼は消えた
"Let's get coffee, let's meet up"
「コーヒーでもどう?一度会おうよ」って
I'm so sick of online love
ネット恋愛なんてもううんざり
And I don't understand
本当にわけわかんない
Why can't any man
なんで男ってみんなできないんだろう
Hit it like...
ヤって…
Get it hot...
熱くして…
Make a bitch...
ビッチを…
It's a fem...
それがフェム…
Hit it like...
ヤって…
Get it hot...
熱くして…
Make a bitch...
ビッチを…
It's a-
それが-
Um, can you play a song with a fucking beat?
あのさ、ビート刻んだ曲流してくれる?
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
So let's say it's working out
じゃあ上手く行ってるってことでいいんだ
You pretend to love his mother
彼のお母さんと仲良いフリして
Lying to your friends about
友達みんなには
How he's such a goddamn good lover
彼が最高の恋人なんだって嘘をついてる
Stuck in the suburbs, you're folding his laundry
郊外に閉じ込められて彼の服を畳むあなた
Got what you wanted so stop feeling sorry
望み通りになったんだから悲しい顔しないで
Crying at the nail salon
ネイルサロンで流す涙
I'm so sick of online love
ネット恋愛なんてもううんざり
And I don't understand
本当にわけわかんない
Why can't any man
なんで男ってみんなできないんだろう
Hit it like...
ヤって…
Get it hot...
熱くして…
Make a bitch...
ビッチを…
It's a fem...
それがフェム…
Hit it like...
ヤって…
Get it hot...
熱くして…
Make a bitch...
ビッチを…
It's a-
それが-
Dude, can you play a song with a fucking beat?
お前さ、 ビート刻んだ曲流してくんない?
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Ladies!
女性諸君!
You know what I mean
私が言ってることわかるでしょ
And you know what you need
それに自分たちに何が必要かもわかるよね
And so does he
彼だって知ってるはず
But does it happen?
でもそれって叶う?
No!
ノー!
But does it happen?
それってちゃんと叶うの?
No!
ノー!
Well, what we really need is a femininomenon!
つまり、私たちに必要なのはフェミニノメノン!
A what?
何だって?
A femininomenon!
フェミニノメノン!
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
Did you hear me? Play the fucking beat!
聞いてんの?ビート流せっつってんだろうが!
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and on
ビッチを何度もイかせる
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Hit it like
ヤって
Get it hot
熱くして
Make a bitch
ビッチを
It's a fem
それがフェム
It's a femininomenon
それがフェミニノメノン
Hit it like
ヤって
Get it hot
熱くして
Make a bitch
ビッチを
It's a fem
それがフェム
♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
タイトルは feminine(女性的) + phenomenon(現象、奇跡、並外れた事や人)を合わせた造語です
レズビアンのチャペル曰くこの曲は「男が女性をイかせられないことについての歌」
「男とのセックスが女の子とのセックスより良かったらそりゃもう奇跡じゃん?」ってな意味合いのタイトルです
なので遠回しに「女の子とのセックスの方が断然上」ということ
そしてその奇跡はフェミニン、フェミニンなフェノメノンなのでフェミニノメノン
やっぱり同性の方が身体のことよく理解してるだろうしこの理論は合点が行きますね!!!!
Should've listened to your friends
ちゃんと友だちの言うことを聞くべきだったよね
'Bout his girlfriend back in Boston
アイツにはボストンに彼女がいるって言われたとき
You sent him pictures and playlists and phone sex彼に送った写真やプレイリストにフォンセックス
He disappeared from the second that you saidなのにあなたがこう言った瞬間彼は消えた
"Let's get coffee, let's meet up"「コーヒーでもどう?一度会おうよ」って
I'm so sick of online loveネット恋愛なんてもううんざり
ネットで出会った彼女持ちの男に惚れてしまった子
自分はエロい写真や彼を想って作ったプレイリストを送ったり、通話セックスにも応じて彼に尽くしますが、実際に会おうとした瞬間音信不通に
ネットだけの関係だったので行方を追うこともできません
Hit it like...
ヤって…
Get it hot...
熱くして…
Make a bitch...ビッチを…
It's a fem...
それがフェム…
サビ部分が途中で切り上げられるようになっているこのパート
英語のスラングでfinishはセックスで絶頂に達することを意味します
歌詞を最後まで終わらせられない(=finishできない)のは男性が女性をイかせることができないことを表しているのかもしれません
Um, can you play a song with a fucking beat?
あのさ、ビート刻んだ曲流してくれる?
曲を一瞬止めてキレ気味で入るこのセリフ
ビートを刻んだ曲を流すというのは、もっといいセックスをすることの比喩かなと思います
アップビートの曲流せよ!=ちゃんとイかせろよ!かなぁ〜と
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
Get it hot like Papa Johnパパ・ジョンみたいに熱くして
Make a bitch go on and onビッチを何度もイかせる
It's a femininomenonそれがフェミニノメノン
ここは男ができないことをリストアップしてる部分なんですが、正直歌詞を見ても「な、何?」ってなるかと思います
実際英語圏でもどういう意味って人多いです
まぁ結局は男とのセックスは勢いもエロさも足りないし全然イケねーじゃねえか!ってことです
ここの歌詞はキャッチーなサウンドを重視しているので、あまり深く考えなくてオッケー
Hit it like rom-pom-pom-pom
ロンポンポポンってヤって
あえて説明すると、謎の音rom-pom-pom-pom ロンポンポポン(ぽぽぽぽ〜ん感)はドラムの音のイメージ
hitは文字通りドラムなどを叩く意味もありますが、スラングではセックスをするという意味でもありその2つをかけてるんですね
激しくドラムを叩く様子で激しく燃えるセックスを表現してるんじゃないかな〜と思います
Get it hot like Papa John
パパ・ジョンみたいに熱くして
Papa John'sはアメリカのファストフードチェーン
アツアツのピザみたいにアツいセックスできないの?って感じでしょうか
店名のPapa Johnはジョンおじさん(パパ)的な人の愛称っぽい名前なので、別の男と比べて「もっと上手くできないわけ?」と煽ってるようにも捉えられるのが面白いです
ファストフードを性的な魅力の比喩として使っているのは、後日投稿するHOT TO GO!にも共通しています
ちなみにこのサビ部分、リリース当時はチャペルの友だちや一部にファンから耳障りだと不評だったようなのですが、一度ライブでパフォーマンスするとなんと大好評
今ではすっかりみんなに愛されるアイコニックなサビとなりましたね!
So let's say it's working out
じゃあ上手く行ってるってことでいいんだ
You pretend to love his mother彼のお母さんと仲良いフリして
Lying to your friends about友達みんなには
How he's such a goddamn good lover彼が最高の恋人なんだって嘘をついてる
この部分では愛しているわけでもない男性と結ばれた女性について書かれています
好きでもない彼の母親に媚を売って、本当はセックスが下手なのに周りには嘘をつく
Stuck in the suburbs, you're folding his laundry
郊外に閉じ込められて彼の服を畳むあなた
Got what you wanted so stop feeling sorry望み通りになったんだから悲しい顔しないで
Crying at the nail salonネイルサロンで流す涙
結婚し郊外の家に彼と住む彼女は、服を畳みながら自分の状況を嘆きます
気分転換にために訪れたネイルサロンでは思わず涙が溢れてしまう
この一連の不幸な結婚についての歌詞は、Good Luck, Babe!と似ていますね
Dude, can you play a song with a fucking beat?
お前さ、 ビート刻んだ曲流してくんない?
先ほどと同じくセリフパートですが、さっきより口調が強くなっています
Ladies!
女性諸君!
You know what I mean
私が言ってることわかるでしょ
And you know what you needそれに自分たちに何が必要かもわかるよね
And so does he彼だって知ってるはず
But does it happen?でもそれって叶う?
No!
ノー!
But does it happen?それってちゃんと叶うの?
No!
ノー!
女性たちに呼びかけるチャペルが印象的なこのセリフパート
女性が自分たちに必要であることを自覚していて、男性もそれをわかっているけど、叶えることができないもの
つまり女性のオーガズム
Did you hear me? Play the fucking beat!
聞いてんの?ビート流せっつってんだろうが!
ここ大好きです
チャペルの絶叫がすごくいい
このFemininomenonは最初アルバムのタイトルになる予定だったそうです
ただ造語であることもあって、アルバムタイトルを聞かれた時に「Femininomenonになる予定」と言うと必ず「え?なんて?」と聞き返されてしまったそう
アルバム名が覚えられないようなややこしいタイトルならダメじゃんってことで変えられたようですね
最終的なアルバムタイトルも長くて覚えにくい気がするけど…
ロマンティックで繊細なイントロから始まり、大きく盛り上がっていくこの曲はアルバムの最初にぴったりなナンバーですね!